第一回 玉木文憲さん
第三回 支刈誠也さん 第四回 米村貴裕さん 第五回 喜多圭介さん 第六回 福堀武彦さん 第七回 田野倉悟さん 第八回 畑島喜久生さん 第九回 あまのしげさん 第十回 小笹優子さん |
最初に喜多圭介さんのプロフィールというか、人物その人をご紹介いただけますか。30代の初めに大阪文学学校昼間部に一年間通ったことが小説創作の始まりで、その後地元の芥川賞候補作家鄭承博氏らと「文芸淡路」という同人誌活動を長年続けておりました。同人誌に掲載した『秋止符』が「文学界」同人誌評ベスト5にピックアップされたことが少し自信となり、30代前半はかなり創作し、毎日、朝日の同人誌評にピックアップされたり、「海燕」の同人誌評などに採り上げられました。が、40代から50代中頃までは子育てで執筆中断の時期があり、その後自分で季刊誌「新世紀」発刊、大阪文学学校校誌「樹林」の同人誌評に『淀川河川敷』が採り上げられたりしました。
過去の文学遍歴、華麗なものがあるみたいですが。それに文学仲間も多数おいでのようですね。多いような少ないような。鄭承博氏とのお付き合いで著名な方の多くと顔見知りにはなりましたが、一緒に文学活動をしたということではありません。大阪文学学校の講師をされていた日野範之さんからは、いつも著書を贈呈して貰い、そろそろ私も一冊と差し上げなければと思っていたところです。それと亡くなられた鄭承博氏とは30年近いお付き合いでしたので、私も自分なりの文学の証を氏にご報告したい気持ちがありました。
この文学遍歴を年代的にというか、ある種の区分けされている。で、いまの60代という年齢にはどんな位置づけが。
55歳からの創作を二次創作期としており、このときから従来の純文学志向を大衆小説志向に切り変えました。60歳で直木賞受賞されたなかにし礼さんの刺激が大きかったですね。できれば死ぬまで年に一回は400枚以上の原稿の長編にチャレンジしていきたいと考えています。
今回の「断崖に立つ女」という作品は、能や面の世界に精通する女性が主役。
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