いづみかほる
静岡県森町生まれ。
高校時代より童話や児童文学など創作、演劇界では役者を経験後劇団「メルヘン・ミュージック・シアター」を立ち上げ、企業や自治体主催親子向け公演を中心に脚本・構成・演出を23年間手懸け現在進行中。
中国電力ミュージカル「麦わら大蛇」佳作入賞
珠玉の童話大賞「みきちゃんのもらった夢のクリスマスプレゼント」準佳作受賞
婦人公論「原因不明の激痛4年、夫はクローン病だった」ノンフィクション傑作選

メルヘン・ミュージック・シアターのサイト
http://henmeru.com
いづみかほるのサイト
http://henmeru.com/idumiweb/


いづみさんは脚本や戯曲を手がけている方ですが、今回電子書籍化となるきっかけは、「Webで触れる文学」に戯曲「妖精たちのシンフォニー」の連載されていたことです。
この戯曲は、持ちネタだったのですか、それとも書き下ろしでしょうか?
今回、改めて手直しを繰り返し書き下ろしたものです。
生きてゆく途中、誰でも現実から逃れたい時があります。
このものがたりは、非現実の世界で心をいやし充電し、再び現実にしっかり目を向け受けとめて生きてゆくことを描いています。
主人公が子どもではありますが、これは大人も含め全人類へのメッセージでもありますっといいますと大袈裟ですね。


劇団「メルヘン・ミュージック・シアター」を立ち上げて、子供たちや親子に向けて公演活動、脚本・構成・演出もご自身でされていますね。
今年2015年は24年目となります。
ファミリー層を対象とした企業主催や、自治体主催の公演に数多く関わらせて頂いています。また、近年では小学校幼稚園向けプチ公演も積極的に行なっています。印象的なことといえば、開演前に怖い顔してわが子を叱り飛ばしてたママが、上演中にはうたを聞きながら、優しい笑顔でわが子をぎゅーっと抱きしめてたことですね。


いづみさんは、学生時代から文学少女だったのでしょうか?
文学少女というより、ひたすら幻想の世界を漂っていた感じですね。
とにかく小学生の頃から物語ばかりを作ってました。
中学生では、短歌で入選したことをきっかけに文芸部に入り益々のめりこみました。高校時代は、静かな授業中が集中して書くのに最適で、風でカーテンが揺れるだけでイメージが広がりワクワクしたものです(笑)


プライベートのことで恐縮ですが、「夫はクローン病だった」をノンフィクションとして、婦人公論に書かれています。
10年前、結婚25年の節目にと書いた原稿に出版社からノンフィクション傑作選としての掲載依頼を頂きました。これは闘病記ではなく、夫婦とは? 親子とは? というテーマです。発病をきっかけに役者を退いた夫でしたが、6回の手術のたびに再生し、奇跡的な回復を果たしました。読後感として「不条理な人生を受け入れる姿が見事、内容にも文体にも悲壮感がなく読み終わってすがすがしい気分に」っという有難いお言葉も同時に掲載されました。


いづみさんのご家族は、息子さんも活躍されていますし、いわゆる演劇一家のふうという印象を持っています。ご家族についてはどういったお気持ちですか?
気づくと息子は32才、大塚庸介はミュージカル俳優をしています。
8才からメルヘン・ミュージック・シアターに出演、現在も可能な限り出演振付と関わって貰っています。又、並行して杉並児童合唱団に10年間在籍、そちらでも振付関係で協力させて頂いています。こうして親の目から見ていると、同じ血が流れ、影響力を与えていることは間違いなく、わが命と魂が受け継がれてゆくんだなと感じています。本当は一番のファンでありながら隠れつつ応援を続けています。


これまで、手がけた演劇、脚本は多数。受賞作品も数多くあります。演劇に生きる人間として、脚本家「いづみかほる」のこれからの「道」とたずねるならば、どんな「道」になるのでしょうか。
どんな「道」になるのでしょうね〜(笑)
依頼されたこと、求められたことをコツコツ丁寧にこなす、その姿勢は今後も続けさせて頂きます。それにプラス、元来隠れていたい性格の自分ですが、オリジナル作品を積極的に発表してゆくことにも力を入れたいと思っています。ここまでの人生も必然、そして今後もすべて必然のなかにいると思っています。