01回 玉木文憲さん ![]() 02回 トーマス青木さん ![]() 03回 支刈誠也さん ![]() 05回 喜多圭介さん ![]() 06回 福堀武彦さん ![]() 07回 田野倉悟さん ![]() 09回 あまのしげさん ![]() 11回 柴崎昭雄さん ![]() 12回 大山真善美さん ![]() 13回 外岡立人さん ![]() 14回 木村司さん ![]() 15回 浜野伸二郎さん ![]() 16回 泉忠司さん ![]() 17回 阿波野ひみ子さん ![]() 18回 松浦徹郎さん ![]() 20回 玉木文憲さん ![]() 22回 濱口隆義さん ![]() 23回 佐藤ミツアキさん ![]() 24回 篠永哲一さん ![]() 25回 佐藤正子さん ![]() 26回 尹 達 世さん ![]() 27回 石黒敏明さん ![]() 28回 緋野 晴子さん ![]() 29回 菅原勇太さん ![]() 30回 山田博泰さん ![]() ![]() 32回 津田美智子さん ![]() 33回 物河 昭さん ![]() 34回 武田久生さん ![]() 35回 菅原やすのりさん ![]() 36回 朝あさおさん ![]() 37回 菅野正人さん ![]() 38回 支刈誠也さん ![]() 39回 丸子睦美さん ![]() 40回 山上安見子さん ![]() 41回 久保田隼斗さん ![]() 42回 坂東重明さん ![]() 43回 いづみかほるさん ![]() 44回 下田喜久美さん ![]() 45回 山蔭ヒラクさん ![]() 46回 ジョージ土井さん ![]() 47回 丸子睦美さん ![]() 48回 高橋てつじろうさん ![]() 49回 松本のぼるさん ![]() 50回 宇田川森和さん ![]() 51回 酒匂つよしさん ![]() 53回 加藤克信さん ![]() 54回 都環咲耶子さん ![]() 55回 横山ひろしさん ![]() 56回 三島慶子さん ![]() 57回 久保田隼斗さん ![]() 58回 平藤清刀さん ![]() 59回 長倉輝明さん ![]() 60回 福井絢子さん NEW(2019/08/17) ![]() |
最初に自己紹介をお願いします。よくよく考えてみたら、この世界にどっぶりつかって、半世紀。
途中、やめようと思わなかったのが不思議です。 文学とのかかわりの最初のきっかけは。
はっきりしないのですが、たぶん、郷里酒田で、叔父貴と同居していたとき、「創作」とか、「読書」とか「絵を描く」とかの、環境に浸っていたと思います。
小学生の低学年でしたね。 きっかけはそれとして、本腰をいれて始めた創作は。
大阪に落ち着いて、大学での「文芸部」所属と、友人たちとの同人誌結成でしょうか。
最初は、小説ではなく、現代詩のほうに、大切な友人・先輩がいました。 同人としての仲間は、先輩になるが、日岡悦子さん、清水正一さん、そのあと、すぐに釜ケ崎を根城としていた東淵修さんとの出会い。すぐに、「銀河詩手帖」の同人にしてもらいました。 もうひとりのの奇縁は、ビート詩人として名を知られた支路遺耕治さんでした。 やがてサラリーマン生活から脱サラするのが、40歳の頃。
ええ、そのころ、文学への傾倒も高まるし、周りでは、宮本輝さんの芥川賞受賞の話題で、大いに刺激されていたが、具体的行動が見えなかった。
宮本さんのように、文芸雑誌に応募していたのでしょう。
「文学界」「群像」「海」「新潮」等、あらゆるものに応募していた。
で、二次予選ぐらいまでは行くが、その先が遠い。 安定的な実力はあっても、それを越える爆発的パワーがないと、宮本さんのようにはなれない。 そこで諦めてしまったのでしょうか。
普通はそうでしょうね。しかし、わたしはあきらめの悪い男であった。
サラリーマン生活をやめて、会社を興す。一種の賭けでしたか。
そのとき、家族が反対しなかったことと、可能性は、1%でもあれば、ネバーギブアップだと思い、数年後、本格的な出版社をスタートさせた。
出版社の編集長として、さまざまの流通図書を手がけた。はっきりいって、ベストセラーを出せましたか。
最初は、そう思っていました。しかし、それがかぎりなく奇跡に近いことだと思ったのは、五年ぐらいしてから。
そして、「本が売れない時代」に突入し、どんどん、同業者たちがやめていくのを横目にしがみついていた。 そうして、30年。
流通図書の数は増え、一部の書籍は図書選定とか、文学賞をいただくことができた。
が、ここ数年で、あることに気づいた。これまでは、他人様の原稿を読み、本にするためのクオリティーを求めて苦戦してきた。すべて他人のため。 このままでよいかと思ったとたん、そろそろ「自分のために時間を使おう」と思い出した。少し遅すぎるかもしれませんが、出版社を経営するというのは、並の努力ではだめで、いつも命がけ。だから、自分のための時間なんて、考えもしなかった。 でも、年齢とともに、自分のためという強い願望が生まれ、二足のわらじのつもりで、再スタートを切ったしだいです。 |